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摂食障害
摂食障害(せっしょくしょうがい、eating disorder)は、患者の極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などを伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こされるという、心身症の一種。根本な原因は定かでないが、心理的なストレスや不適応、コミュニケーションの不全などが原因ではないかと指摘されている。
摂食障害の中には、拒食症、過食症などの種類があるが、一人の患者が数種類の摂食障害をもつことは珍しくない。極端な過食症は、往々にして拒食症に反転することが多い。またその逆パターンも珍しくない。摂食障害のきっかけとしては、初期はダイエット目的の絶食、食事姿を人に見られるのを恥じる、などが挙げられる。
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症状は患者によって様々だが、次第に体重減少から拒食であると周囲に思われるのを嫌い、人前では食品を食べてみせ、直後にトイレに行き、無理やり食べたものを全て吐くといった行動をとる患者もいる。食べた物を吐いても、ほとんどのエネルギーが体内に吸収されることは、医療的に実験が行われ、証明されている。嘔吐を繰り返すことによって、身体に必須なミネラルが失われ、心臓を悪くする患者もいる。咽頭の奥に爪による潰瘍ができたり、また、利き手の指に胃液による胼胝(タコ)ができ、手の甲に一列に歯型が残る。このような患者は、食事後にトイレを頻繁に使用する。
症状が更に進むと、極限まで痩せ細り生理がとまり、頬もコケ落ちてくる。この時期でも本人はいたって元気な様子を見せる事が多い。また過呼吸による咽渇感から水分を飲み過ぎて胃が膨れ、食べられなくなるということもある。
この疾病は精神的疾患と内科的疾患を併発することがあるので、両者の専門医にサポートと適切な指示を仰ぐ必要がある。
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